オーケストラの配置

オーケストラの基準となる配置

 オーケストラは多くの楽器が集まって成立するものというのは先ほどからお伝えしておりますが。 それでは、その多くの楽器はどのように並んでいるのでしょうか。代表的な2例をあげて説明したいと思います。


オーケストラの配置例その1


 さて、順番に見ていきますと、一番前中央の指揮者を中心として、 前半分に弦楽器、その後ろ2列に木管楽器、最後列に金管楽器となっている のがお分かりでしょう。

 弦楽器は指揮者の左手側より、順番に1stバイオリン、2ndバイオリン、ビオラ、 チェロ、その後ろにコントラバスというように並びます。オーケストラによっては、ビオラ とチェロが逆
の配置のところもあります。弦楽器は通常、上図(*は譜面台)のように二人一組で並びます。 二人セットで1プルトと言います。ですから、上図の1stバイオリンは7プルト編成ということになります。 二人セットのうち舞台側にいる人がout、内側にいる人をinで、各パートの1プルトめのoutの奏者がパートの 首席奏者(トップ)で、1stバイオリンの首席奏者をコンサートマスター(女性ならコンサートミストレス) と呼びます。


 木管楽器は例外なく前列にフルート族、オーボエ族。後列にクラリネット族、ファゴット族というふうに並びます。 さらに、首席奏者は中央に隣り合って並び、その外側に2nd奏者や、ピッコロ、コールアングレなどの同族楽器が 並びます。金管楽器はホルンのみ木管楽器の左横(右の場合もある)に(3人以上の場合)2列に並ぶことが多い。 それ以外は、木管楽器の後ろに並び順は木管楽器と同様です。

 ティンパニはトランペットの横に並ぶ場合が多いが、大掛かりな曲でパーカッションが多くいる場合は、金管の後ろに 打楽器の列を作ることがあります。ハープやピアノは、バイオリンの後ろに並ぶのが一般的です。


オーケストラの配置例その2

 昔、といってもつい戦前まで、オーケストラは今とは違う配置で演奏していました。 図のように、バイオリンを両翼に分けて、チェロとコントラバスも今とは逆でした。
 今の様な配置に変えたのは、音の魔術師と呼ばれたレオポルド・ストコフスキー(1882-1977)だと言われています。 演奏する側も、バイオリン同士が合わせやすくなるし、録音する側にも好都合でした。初期のステレオは分離が悪かったので、 左にバイオリンの高音、右は低音と単純に分けた方が立体的に聴こえるという利点がありました。
 最近ではこの配置をあまり目にしませんが、記憶の新しいところでは2002年のウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート2002」 で小澤征爾が指揮を振ったときはこの配置でした。



編成




準備する物